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IT部門をビジネスクリエイティブ集団に

システムの安定稼働、コスト削減、コンプライアンス強化など、IT部門の「作業」は年々増加しています。
しかし、新規事業や新技術の立ち上げなど、企業力強化のうえで不可欠なものは、IT部門の「知恵」です。
IT部門がビジネスクリエイティブ集団に生まれ変わるためのヒントやトレンド情報をご提供いたします。

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  • 業務プロセス

2023.06.01

 更新日:

2022.07.12

全2回 2022年版:IT担当者なら知っておきたいトレンドキーワード10選 《連載:第1回》 要チェック!2022年のITトレンドキーワード【テクノロジー関連】

要チェック!2022年のITトレンドキーワード【テクノロジー関連】

良くも悪くも(?)、常に何かしらのトレンドで賑わっているIT業界。最近ではメタバース量子コンピューターWeb3あたりが派手に盛り上がっていますが、当然ながら、他にも重要なトレンドはいくつかあります。そこで今回は、2022年の現在、IT部門ならぜひチェックしておきたいキーワードを10個セレクトして紹介します。

データファブリック

データファブリックとは、高度なデータ統合またはデータガバナンスを実現する仕組みのこと。より具体的には、AIや自動化技術を活用し、オンプレミスやクラウドなど様々な環境に分散するデータをワンストップで管理・活用するアーキテクチャを指します。

データファブリックのメリットは大きく2つ。1つ目はデータ分析に必要な複雑なデータ連携や抽出・加工作業を効率(省力)化できること、2つ目は新旧データや部署別管理データなどサイロ化した多様なデータを包括的に利活用できることです。デジタルトランスフォーメーション(DX)、あるいはそのベースであるデータドリブン経営を成功に導くための要となる取り組みと言えるでしょう。

「Beyond 5G」(いわゆる6G)

日本では2020年3月に第5世代移動通信システム(5G)の商用サービスが開始されたばかりですが、海外では早くも次世代型の「Beyond 5G」(いわゆる6G)に関する議論や開発が進んでいるようです。

総務省の『Beyond 5G推進戦略』(2020)という資料によると、Beyond 5Gの実現見込みは2030年頃。機能面では、5Gと比較してアクセス通信速度は10倍、低遅延は1/10、多数同時接続数は10倍と、大幅な進化が想定されており、これまで不可能だった五感の伝達や多言語同時通訳の実現、さらにサイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させるSociety 5.0を支えるインフラとしての機能を担うことが期待されています。

ジェネレーティブ

ジェネレーティブ(Generative)は「生殖力のある」「発生的な」といった意味の単語です。IT分野では、AIの登場以降、「ジェネレーティブAI」や「ジェネレ―ティブデザイン」といった形で使われ、目にする機会が増えてきました。

それぞれ説明しておくと、ジェネレーティブAIは、AIがサンプルデータの機械学習を通じてオリジナルの成果物を生成する技術のこと。製薬業界では創薬のコストと時間削減のために活用が進んでいるようです。もう一方のジェネレーティブデザインは、AIが与えられた要件をもとに多様な形を自動生成する設計アプローチを指します。3Dプリンタを用いるプロダクトデザインや住宅設計の分野などで活用されています。

DaaS

DaaS(ダース)は“Desktop as a Service”の略称。定義はいくつかあるようですが、個人向けにクラウド上で仮想のデスクトップ環境を提供するサービスを指すことが一般的です。DaaSを導入することで、ユーザーは高機能のパソコンを用意しなくても優れたデスクトップ環境を利用することができるようになります。

デスクトップ仮想化といえば他に「VDI(Virtual Desktop Infrastructure)」という技術も知られていますが、自前でサーバーの保有・運用が必要なVDIとは違い、DaaSはサービス元が提供するサーバーやOSを使用するため、初期費用の削減や運用負荷の低減といったメリットがあります。

デジタルツイン

デジタルツインは、IoTのセンサーなどから取得したデータを用いて、デジタル上に現実空間の双子(ツイン)のような仮想空間を構築する技術です。現実世界の物体や空間に変更を加えることなく、分析やシミュレーションをおこなえることが大きなメリットです。

例えば製造業や建築業では、プロトタイプ(試作品)を制作することなく試験や実験を実施できるため、コスト削減と開発時間の短縮が実現できます。国内企業の導入はまだまだこれからといった状況のようですが、今後は都市(スマートシティ)計画や災害予測などの大規模な活用も想定されています。

↓デジタルツインの手法やその他の事例はこちらの記事で詳しく解説しています。
デジタルツインとは|DX-labo

ここまでで何か興味を惹かれるキーワードはありましたか? 次回は残り5つ、セキュリティやビジネス全般に関するキーワードを紹介します!

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SmartStage編集部

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