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  • システム運用
  • 業務自動化

2017.10.18

全6回 情シス業務を効果的に改善!いまこそ問われる、RPA利用の真価。 《連載:第1回》 RPAで変わる近未来のシステム運用管理!業務の自動化がIT部門を変える。【前編】

現在のシステム運用管理は、しばしば特定の担当者に業務が集中し、その個人のスキルとノウハウに依存してしまう課題があります。業務が多忙なために人的ミスが発生し、それがシステム障害の原因にもなりかねません。そうした課題を根本から解決する切り札として期待されているのが、人工知能(AI)を備えたロボットによるプロセス自動化(RPA)です。これによりシステム運用管理はどう変わっていくのでしょうか。本稿では、まず運用管理業務の課題と従来の自動化について解説します。

急がれる運用管理業務の自動化

いまやビジネスは、ITの存在なくしては成り立たないと言えるほど、ITに強く依存するようになりました。それに伴って情報システム部門の業務量は増え、頻発するインシデントへの対応に追われるなど、現場の業務負荷は日に日に高まっています。

情報システム部門を特に悩ませているのが、人や組織に関する課題です。業務量が増えて担当者の仕事が多忙なのにもかかわらず、人員が増やされることがない――これでは担当者は自分の仕事の持ち分だけで手一杯であり、別の業務を経験させたり新しい技術を習得させたりという人材育成も行えません。その結果、スキルの高い特定の担当者に業務が集中し、ノウハウが属人化してしまう。これが、情報システム部門の実態として、しばしば問題視されることの1つです。

しかし企業にも情報システム部門の人員を安易に増やせない事情があります。直接的な利益を生み出さない情報システム部門は、経営者がいかにITの重要性を理解していたとしても“コストセンター”という位置付けになりがちです。常にコスト削減の対象であり、企業のビジネス規模が急拡大でもしない限り、人員増は望めません。

そこで情報システム部門には「限られた数の人員で効率的に業務を遂行できる仕組みを整備する」という施策に取り組むことが求められます。その有効な手段の1つとしてまず考えられるのが業務を「自動化」するという試みです。

古くから行われていた自動化の手段とは

もちろん、この考えは目新しいものではありません。システム運用管理の現場には、システム運用管理業務の負荷軽減や人手不足の解消を目的に、古くから自動化を実現するためのツールが導入されてきました。

例えば、複数のプログラムやバッチ、スクリプトの起動・終了を制御するジョブスケジューラなども、業務を自動化するために導入されてきたツールの1つです。しかし、ジョブスケジューラによって自動化できるのは、日次・月次で行う処理など、手順が完全に確立された業務に限られてしまいます。

システム障害への対応など想定外のイベントや、OSやアプリケーションのアップデートやパッチの適用、ID/パスワード設定・変更などのユーザー管理といった業務は、結局人手に頼らざるを得ませんでした。

業務ワークフローを自動化するRBA

このように人手で行ってきた業務を自動化するために、10年ほど前に登場したのが「ランブックオートメーション(RBARun Book Automation)」のツールです。ランブックとは作業指示書や操作手順書を意味しており、システム運用管理業務をワークフロー化し、条件分岐も含めてワークフローを実行します。ジョブスケジュールとは違い、人の判断が必要なプロセスや作業内容の記録、作業終了のレポート作成といった業務まで自動化できます。

現在では、RBAの機能を備えている運用管理ツールもあり、GUI画面を使って自動化したい業務のワークフローを容易に設計・運用できるようになっています。またオープンソースの運用管理・自動化ツールも多く、そのテンプレートはコミュニティを通じて容易に入手することもできます。

RBAを導入すれば、担当者の作業工数は削減され、限られた人員でも安定した運用管理が行えます。人手による操作ミスは軽減され、運用管理業務のサービス品質も向上します。業務時間外にトラブルが発生したとしても、応急的な初動対応が可能になります。RBAは、こうしたさまざまな効果が期待できるのですが、運用設計の複雑さや、大幅なコストがかかるなどの導入にあたってのハードルが高いことも事実です。

こうしたツールだけでもかなりの業務改善が期待されますが、現在ではさらにテクノロジーが進歩し、運用管理のさらなる改善が期待できる手法が登場しています。次回はRBAを超えた先の運用管理ついて解説します。

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