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  • 働き方改革

2021.03.09

全2回 IT/情シス部門のジェネレーションギャップについて考えた 《連載:第1回》 IT業界に蔓延する「おじさん問題」

良好なコミュニケーション無しに、良い職場も良い仕事もありえません。言ってみれば「No Good Communication, No Good Job」。にもかかわらず、時にそれを阻害する要素になりうるのがジェネレーションギャップです。特にマネージャーなどの管理職の方、または「おじさん」という言葉を見てドキッとした方は必読です。

若手社員の嘆き

様々な年代の社員が働く職場であれば、ジェネレーションギャップなんていつの時代でも存在するもの……ですが、近年のそれは少し様相が異なっているような気がします。

これまでジェネレーションギャップと言えば、「最近の若い者は……」という言葉でお馴染みのように、どちらかと言えば年配者が新入社員のマナーや知識不足を(ある種の愛情を伴いつつ)揶揄する傾向にあったように思います。

もちろん現在でも、一人1台スマートフォンが当たり前という環境で育った新入社員が「受話器」や「子機」という言葉を知らなかったり、固定電話の扱いにとまどったりしている場面に遭遇して、同じようなノリで盛り上がることもあるかもしれません(あまり趣味が良いとは言えませんが)。

けれども最近は、矢印の向きが180度逆というか、「最近の若者は……」よりも、「最近のオジサンは……」という言葉の方を目や耳にする機会が増えたような気がするのです。当然「……」に入る言葉は、「渋い」や「かっこいい」ではありません。「時代遅れ」ならそれこそまだまだカワイイもの、陰では「老害」などと呼ばれていることさえあります。

こうした流れに対して、「若年世代が大人世代に対して嫌悪感や反抗心を抱くのはいつの時代も同じ」、あるいは「昨今のSNSの普及によってそうした発信が目立っているだけ」と捉える向きもあるかもしれません。ところがどっこい、どうやら「最近のおじさん問題」は、10代~20代前半のいわゆる若年層だけでなく、もっと幅広い層に共通した認識になっているようなのです。

それを象徴するものの一つが、2018年に日経新聞に掲載されて注目を集めた、ソーシャル経済メディア『NewsPicks(ニューズピックス)』による「さよなら、おっさん」というキャッチコピーを掲げた広告でしょう。いたずらに世代間の分断を煽るようなキャッチコピーをめぐっては賛否が分かれましたが、続くボディコピーに書かれていた「世の中の変化に対して、見て見ぬふりをする」「能書きを並べて、言い訳ばかりをする」といった言葉には、耳が痛い、否、思い当たる節のある人も多かったのではないでしょうか。

当然このような問題は業界問わず存在するはずですが、世代間の意識格差がとりわけ顕著なのが、IT部門を始めとするIT系の業種・職種かもしれません。さすがに、RPAやAI-OCR、クラウドサービスなどのITツールを使えば不要になるにもかかわらず、このコロナ禍でも紙とハンコによる決済に固執する「昭和おじさん」は論外としても、「DXの最大の障壁は保守的で頭の固い管理職やベテラン社員」といった嘆きの声はよく聞きますし、ネット上では「レガシーおじさん」「ウォーターフォールおじさん」なる呼称も目にするからです。

「脱オッサン」のために必要な3つのこと

業種や企業を問わず、現在のIT部門は、DXの推進組織やビジネス・マーケティングに資するクリエイティブな集団への変革を求められています。こうした状況では、前例や経験に基づく「正しい」判断よりも、トレンドに敏感で、早くからスマホやSNSでのコミュニケーションに慣れ親しんでいる若者の「フレッシュ」な感覚の方が、大きな価値をもたらすことが多いはずです。また、いささか極端な事例かもしれませんが、GAFAの創業者たちが起業した年齢を見ても、ことITに関しては若年層の方が生産性は高く、発想力も豊かであるのは明らかでしょう。

つまり、必ずしも「年長者=知識・経験が豊富で人材価値が高い」という図式が成立しないのが、今のITの世界なのです。といっても、年齢が高いからといって価値がないというような残酷非道な話をしたい訳でもありません。

例えば、『劣化するオッサン社会の処方箋』(山口周・光文社新書)という本では、「オッサン」を「好奇心を失い、謙虚さも失い、驚きながら学び続けるという姿勢を失ってしまった人たち」と定義しています。逆に言うと、「好奇心」と「謙虚さ」を持って「学び続け」ていれば、年齢は関係ないということです。

ITの話ではありませんが、2020年12月、大阪のねじの専門商社に勤務する玉置泰子さんという90歳の女性が、「世界最高齢総務部員」としてギネス世界記録に認定されたことはご存じでしょうか。

注目してほしいのが、玉置さんの「好奇心の強さ」と「学び続ける姿勢」です。社内でIT化が進んだ約20年前、玉置さんはすでに70歳近く。普通なら現場の相談役、あるいは経験を生かして得意な仕事だけを続けていてもおかしくはない年齢ですが、玉置さんはワクワクしながらパソコンの使い方を習得したそうです。そして90歳の今も、データ分析のためにエクセルを駆使し、情報収集のためにスマホでフェイスブックを閲覧しているのだとか。

いまや人生100年時代。2021年4月からは、本人の希望次第で70歳まで働くことができる制度を設けることを企業の努力義務とすることが決定されてもいます。もちろん誰もが玉置さんのように年をとっても元気に働けるわけではないでしょうが、それでも「たかが40代や50代で新しいテクノロジーに対する好奇心を失ったりしている場合ではない!」と、喝を入れられたような気がしないでしょうか。

そしてもう一つの「謙虚さ」。実はこれは、若手社員をマネジメントする上でも大切なポイントになります。次回の記事をお待ちください。

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SmartStage編集部

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