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IT部門をビジネスクリエイティブ集団に

システムの安定稼働、コスト削減、コンプライアンス強化など、IT部門の「作業」は年々増加しています。
しかし、新規事業や新技術の立ち上げなど、企業力強化のうえで不可欠なものは、IT部門の「知恵」です。
IT部門がビジネスクリエイティブ集団に生まれ変わるためのヒントやトレンド情報をご提供いたします。

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  • 業務プロセス

2023.06.01

 更新日:

2022.07.26

全2回 2022年版:IT担当者なら知っておきたいトレンドキーワード10選 《連載:第2回》 要チェック!2022年のITトレンドキーワード【セキュリティ・ビジネス関連】

要チェック!2022年のITトレンドキーワード【セキュリティ・ビジネス関連】

テクノロジー系のトレンドを紹介した前回記事に引き続き、今回はセキュリティ関連と、人材育成を含めたビジネス全般に関するキーワードを紹介します。どれもIT担当者なら最低限知っておきたいキーワードばかりですので、ぜひチェックしてください。

秘密計算

やや怪しげなネーミングですが、れっきとしたセキュリティ技術の一つです。主にビッグデータを利活用する際のプライバシー保護強化に用いられる技術で、別名「プライバシー強化コンピューテーション」とも呼ばれています。

秘密計算にはいくつかの手法がありますが、共通する特徴は、暗号化されたデータを生のデータに復号することなく、暗号化した状態で高度な計算や解析が可能なことです。近年、データ分析業務をクラウド上でおこなうケースや、外部業者に委託するケースが多くなっていますが、秘密計算を用いることで企業間のデータ共有をより安全に実現できるようになります。

トータルエクスペリエンス

トータルエクスペリエンス(TX)とは、以前記事でも紹介した「カスタマーエクスペリエンス(CX:顧客体験)」に加え、「ユーザーエクスペリエンス(UX:ユーザー体験)」「エンプロイーエクスペリエンス(EX:従業員体験)」「マルチエクスペリエンス(MX)」の計4つの“体験”を連携させて、ビジネスの価値や効果を最大化させる取り組みです。

4つの体験のうち、「マルチエクスペリエンス(MX)」はそれほど知られていませんが、名前の通り、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)など多様(マルチ)な技術を通じて生み出す現実世界では味わえない体験を指します。“体験”が重視されるデジタル時代、あるいはリモートやオンライン環境が一般化したコロナ禍以降の重要なビジネス戦略と言えるでしょう。

↓トータルエクスペリエンスの具体的な手法や事例はこちらの記事で詳しく解説しています。
トータルエクスペリエンス(TX)とは?|DX-labo

D2A

D2A(Direct-to-Avatar)はEコマースやデジタルマーケティングの分野で注目を集めているキーワード。メタバースやオンラインゲームなどのバーチャル空間上のアバター(分身)に対して商品を販売するビジネスモデルを指します。日本での認知度はまだまだこれからといったところですが、アメリカの調査会社CBインサイツ社が発表した『12 Tech Trends To Watch Closely In 2022』(2022年3月)というレポートでは、2022年のトレンドの一つに挙げられていました。

現在、アバターユーザーの多くが10~20代のZ世代ということもあり、参入企業はNIKEやGUCCIなどのアパレル系企業が中心。日本企業ではBEAMSの積極的な取り組みが目立つ程度ですが、オンラインゲーム「Fortnite(フォートナイト)」も盛り上がりを見せており、国内でも今後こうしたアバター経済が伸びていく可能性は十分考えられます。

脱PPAP

脱PPAPとは、暗号化ファイル(主にパスワード付きZIPファイル)を送信した後、別メールでパスワードを送付する「PPAP」と呼ばれるセキュリティ対策を廃止する動きのこと。日本企業では一般的なPPAPですが、海外では浸透しておらず、近年は「盗聴対策に有効ではない」、「ウイルス(マルウェア)を探知できない」などとセキュリティ上のリスクを指摘されていました。

脱PPAPが大きく注目されるきっかけとなったのは、2020年11月に内閣府と内閣官房でのPPAP廃止が発表されたことと言われています。以降、大企業を中心に民間企業にも脱PPAPの流れが波及しており、代替策として多くの企業がOneDriveやGoogleドライブといったオンラインストレージサービスやファイル転送サービスを活用しているようです。

リスキリング

リスキリング(Reskilling)とは、主に企業がデジタルリテラシーを底上げするためにおこなう職業能力の再教育・再開発を指します。教育といっても、OJT(職業内訓練)のように既存業務への適応を目指すのではなく、この先デジタル社会やDXで必要になると予想される仕事で活躍するためのスキル習得を図るのが特徴です。

そのため、営業・事務系職種のような非IT・デジタル人材を対象にビッグデータ分析などの知識習得を図る形が一般的ですが、IT担当者でも、いわゆるレガシーエンジニアがモダンな知識・技術を身に付けるために取り組むケースもあります。

↓リスキリングの具体的な手法や事例はこちらの記事で詳しく解説しています。
DX企業が新たな人材育成手法「リスキリング」に取り組む理由|DX-labo

以上、2回にわたって10個のトレンドキーワードを紹介してきました。現在のお仕事に直接役立つものはなくても、近い将来、何かのヒントやきっかけになれば幸いです!

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SmartStage編集部

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