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しかし、新規事業や新技術の立ち上げなど、企業力強化のうえで不可欠なものは、IT部門の「知恵」です。
IT部門がビジネスクリエイティブ集団に生まれ変わるためのヒントやトレンド情報をご提供いたします。

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  • 業務プロセス
  • 業務自動化

2022.02.15

 更新日:

2020.07.28

全2回 業務自動化の未来はハイパーオートメーションにあり! 《連載:第2回》 ハイパーオートメーションの具体的事例と導入の進め方

前回の記事ではハイパーオートメーションとは何なのか、RPAとの違いなどを中心に紹介しました。後半となる今回の記事では、実際にハイパーオートメーションを実現するためにどのような事例があるのか、多くの導入実績を誇るRPAサービス「BizRobo!」の事例をもとにハイパーオートメーション実現の入口をご紹介します。

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全2回業務自動化の未来はハイパーオートメーションにあり!

RPAツールBizRobo!の活用事例

RPAは、人が行う定型作業をロボットに代行させるサービスです。サーバー型RPAの代表的ツールであるBizRobo!の導入事例をもとに、ハイパーオートメーションを実現するための未来の一片をのぞいて見ましょう。

株式会社日立マネジメントパートナーの事例

日立マネジメントパートナーは、同グループ内で採用するデータ活用プラットフォーム「Pentaho」とBizRobo!を連携した独自のシステムを展開しました。Pentahoはデータの抽出・加工・出力を行うETLツールおよびデータの分析を行うBIツールを一体化したシステムで、ビッグデータの解析ツールとしても日立グループ内で活用されています。

ハイパーオートメーションを実現するために、まず行ったのは自動化する対象業務を絞り込むための社内募集。「定型フォーマットでの出力を行うもの」「定期的な処理が求められるもの」「繰り返し行うもの」「大量のデータを処理するもの」という特性にマッチした業務効率化に有効な業務を社内で募集したところ、500件ものエントリーがありました。

実際に「Pentaho」とBizRobo!を活用した業務の中で、特に代表的な事例として挙げられるのが入出金業務です。BizRobo!は外部サイトから入金データを取得し、社内の基幹システムへの記録およびデータ加工、帳票作成はPentahoが担います。

9000時間の工数削減に成功!新たなビジネスチャンスも

金融機関との取引の関係上、午前中に集中的に作業を行う必要がありますが、BizRobo!を採用したことで作業が集中する月末でも担当者の数を増員することなく対応できるようになりました。現在では入出金業務以外にも社内のあらゆる業務が自動化され、トータルで9000時間もの工数削減を見込んでいます。

現在、日立マネジメントパートナーはハイパーオートメーションの取り組み実績を基盤とし、ソリューションとして外販も開始しました。これまで社内で活用してきたツールとBizRobo!を組み合わせながら、ハイパーオートメーションを広く普及させていくための取り組みを積極的に展開しています。

テクノロジー活用は手段であり、カギは部署間の横連携

ハイパーオートメーションの実現は、「RPA×IoT」や「RPA×AI」といったテクノロジーを活用した複数の自動化ツールやソフトウェアサービスを使うことが前提です。

企業規模や現場事情に限らず、自動化を実現したい業務があれば、現在運用中の社内システムや基幹システムなどの特性も考慮し、ハイパーオートメーションを実現するためのツールやサービスとの相互接続が可能かどうかも検討材料の1つです。

ハイパーオートメーションを実現するうえで最適なシステムを選定するためには、IT部門だけでは解決できないことも多いため、専門的な業務プロセスを把握している部門など関連する部署や担当者を巻き込んで進めていくことが重要といえるでしょう。

社内での実績や知見をもとに業務自動化ツールの選定や運用支援などを担える人材が育成できれば、日立マネジメントパートナーのようにハイパーオートメーションを提供する新たな事業展開も考えられます。

今回紹介した事例においても、RPAツールを選定するうえでは社内システムとのスムーズな連携が見込めるという観点からBizRobo!が採用された背景があります。当然、ベンダー側の信頼性の高さも不可欠。IT部門は「ハイパーオートメーションは夢物語」と嘆く上層部の声に負けず、運用実績とノウハウのあるサービスを導入して、自社にマッチした業務効率の道を開いていきましょう。

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SmartStage編集部

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