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  • システム運用

2018.10.23

全2回 業務効率化・自動化ツールとして普及期に突入したRPAの現在地 《連載:第2回》 RPA導入に欠かせない、人材育成とサービス選びのコツ

RPAという言葉が注目され始め、国内では導入の動きが活発化しています。前回の記事では、日本におけるRPA普及の背景から、現在の活用例を触れてみました。ここでは、実際に導入するためのヒントについて考えてみたいと思います。

まずは試すことが成功への近道

RPAの導入はどのように進めればよいのでしょうか。比較的規模の大きい企業が複雑・煩雑な業務にRPAを適用するような場合は、PoC(概念検証)を実施したり費用対効果を測るためにROI(投資利益率)を計算したりといった事前準備を行うことが一般的です。

しかし、中堅・中小企業が業務効率化を実現するためにRPAを使ってみたいというのであれば、そこまでする必要はないでしょう。何よりも重要なのは、業務をRPAでどのように効率化できるか、言い換えれば仕事を正確にこなすロボットに大変だった業務を任せられるか、ビジネス部門のスタッフ自身が試してみることです。

そのためにはどのRPAツールを選択するのか、ビジネス部門のスタッフを交えて実際に使い比べることが望ましいでしょう。例えば、ビジネス部門のスタッフのITスキルが低いのであれば、コードやスクリプトを記述することなく、直感的な操作だけでロボットを作成できるようなRPAツールが望ましいです。逆にITスキルが高いスタッフを多く抱えているビジネス部門ならば、コードやスクリプトを記述することで高度な処理が行えるRPAツールを選択しても良いでしょう。いずれにせよ、実際に使うことになるスタッフを巻き込んで決めることが重要です。

なお、ビジネス部門ではロボットの作成や管理が行える人材がいないため、外部のITベンダーにアウトソースを委託したいという場合もありますが、RPAの運用に関しては、アウトソースはあまりお勧めできません。業務に必要なロボットを作成するだけでも決して安価ではない費用がかかってきますし、ロボットができ上がるまでに時間がかかるという欠点があるからです。そうした場合には、ロボットを作って管理できるようなスタッフを育成することを第一に考えるとよいでしょう。 IT人材の不足が叫ばれる今でこそ、社内でRPAロボットを作成できる人材の育成が急務になっています。様々なコンサルサービスや、RPAベンダーが提供する研修サービスなども早期に検討することをお勧めします。

高性能RPAツールを従量制で利用する

RPAツールを選ぶ際には、ロボットの開発や管理が容易なものがよいのは当然です。しかし、RPAツールには機能や動作環境が異なる2つの種類があることも知っておくべきです。

簡単な操作性が売りのRPAツールは、そのほとんどがデスクトップにインストールして利用するタイプの製品・サービスです。これらはデスクトップ型RPA、または「RDARobotic Desktop Automation)」と呼ばれます。このデスクトップ型RPAの特長は、部門や個人レベルでスモールスタートできるという点です。コストが安価というメリットもあります。

ただし、できることは、デスクトップ上の作業に限定されてしまいます。アプリケーションをまたいだ連携も可能ですが、ロボットの性能はどうしても限られるので、使い方によっては満足できる性能を得られない場合もあります。また、複雑な分岐や大量のデータ処理も苦手なうえ、自社利用中のシステム上でRPAを稼働する際に、多くの制限がある場合があります。

それに対し、全社レベルに導入して効果が期待できるような場合には、サーバーにインストールするサーバ型RPAツールが適しています。デスクトップに限らず、社内ネットワークに存在する複数のシステム/アプリケーションをまたいだロボットを操作できますし、一度に大量の処理も可能です。その分、導入・運用コストはデスクトップ型RPAよりも高額ですが、複数のロボットを作成して同時に違う処理を実行するような使い方も可能なので、結果的にコストダンンが見込める場合もあります。

いざ製品・サービスを選ぶ段階になったら、やはり自分たちの目で確かめてみることが重要です。ロボットは、いわば一緒に働く同僚になる存在なのですから、融通が利かないのでは困ってしまいますITベンダーに言われるがままに、高額で難解なRPAツールを導入することは、何としても避けたいものです。

機能が豊富で高性能なサーバー型RPAツールを選びたいが、本当に効果が得られるのか心配。万一、導入が失敗したら利用を止めたいというニーズもあるでしょう。そんな場合には、ロボットを使った分だけ従量課金で利用できるRPAサービスが最適です。ひとつの例として、RPAテクノロジーズ製「BizRobo!」を活用した従量課金RPAサービスなど、サーバー型RPAツールの敷居も低くなりつつあります。こうしたソリューションから試してみるのも1つの手でしょう。

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