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構成管理ツールとは?管理項目や構成管理ツールを紹介

  • 企業で複数のITシステムを保有することは珍しくなくなりました。しかし、導入したシステムを一つひとつ適正に管理していくのは骨が折れてしまいます。また、個別で管理していると、それぞれの関連性も分かりにくいといった課題があります。

    そこで役立つのが構成管理ツールです。構成管理ツールを使えば、複雑になった社内のIT資産を一元管理できます。

    この記事では構成管理ツールの役割と、管理する項目、構成管理の方法を紹介します。

  • 構成管理ツールとは?

    構成管理とは、ITシステムを構成しているハードウェア、ソフトウェア、ライセンスなどの要素を、最新の状態で管理することです。ITシステムは外枠のハードウェア、コンピュータを動かすソフトウェア、ネットワーク、ライセンスなどで構成されています。各構成要素を最新の状態にし、現行バージョンやライフサイクルの管理を行うことが構成管理の役割です。

    構成管理を補助するソフトウェアを「構成管理ツール」と呼びます。「IT資産管理」とほぼ同義ですが、システム構成の整合性を管理する点で、IT資産管理とは異なります。

    構成管理ツールの種類はハードウェアの構成情報・保守情報などを管理するツール、システムの設定管理するツール、IPアドレスやネットワークを構成している情報を割り当てるツールなど多様です。

  • 構成管理ツールで管理する主な項目

    構成管理ツールは大きく分けて、次に挙げる5つの項目を管理しています。

    ・ハードウェア管理項目
    ・ソフトウェア管理項目
    ・ベンダー管理項目
    ・共通管理項目
    ・契約管理項目

    以下で詳細を解説します。

    ハードウェア管理項目

    ハードウェアはコンピュータの本体、ディスプレイなどの機械や装置、設備などの物理的な構成要素を指します。

    【主な管理項目】
    ・ハードウェアの製品名
    ・型番
    ・シリアル番号
    ・スペックなどの情報
    ・ストレージのドライブ数
    ・総容量
    ・ネットワークのMACアドレス
    ・インターフェイス

    ソフトウェア管理項目

    ソフトウェアはコンピュータプログラムを指し、コンピュータが動作するように命令を出します。ソフトウェアの種類は主に、全体の処理をするOS、特定の機能のみを処理するアプリの2つです。

    【主な管理項目】
    ・ソフトウェアの名称
    ・メーカー
    ・バージョン
    ・機能
    ・適用済みのサービスパック

    ベンダー管理項目

    ベンダーとはサービスや商品を販売、提供する会社のことです。ITシステムはメーカーが製作し、製品を売るのがベンダーです。

    1つのシステムを複数のベンダーが構築するケースもあるため、ベンダーの情報も構成管理には重要な要素です。

    【主な管理項目】
    ・ベンダーの一覧
    ・各ベンダーの会社名、担当部門、担当者名など

    共通管理項目

    システムを構成する要素で共通している管理項目のことを指します。

    【主な管理項目】
    ・管理番号
    ・登録日
    ・購入部門
    ・購入日
    ・設置場所
    ・担当ベンダー
    ・ベンダーID
    ・サポートID

    契約管理項目

    構成管理ツールにおいては、契約に関する情報も一元管理します。システムを運用し始めてからも必要に応じて契約内容を確認できるよう、情報の1つとして管理します。

    【主な管理項目】
    ・契約管理番号
    ・構成管理上の契約ID
    ・契約番号
    ・契約締結日
    ・契約期限

  • 構成管理を行う方法

    本章では、構成管理を行うための具体的な管理ツールを2つまとめました。

    統合運用管理ツール

    総合運用管理ツールとは、社内すべてのITシステムを一元管理するツールです。それぞれの相関関係を視覚化(マッピング)するため、ある変更をした時にどこに影響が出るか一目で分かります。また、構成管理以外にも次に挙げるさまざまな機能を搭載しています。

    ・ジョブ管理
    ・性能管理
    ・セキュリティ管理
    ・IT資産管理

    総合運用管理ツールは豊富な機能を備えているので、社内のIT環境をすべて整えられます。

    IT資産管理ツール

    従来からあるIT資産管理ツールも、構成管理をするうえで十分役立ちます。IT資産管理ツールは社内ネットワークにつながったIT資産を一元管理するツールです。OSやソフトウェアの一括アップで不正アクセスの遮断ができ、ツールによっては関連するIT資産同士のマッピングも可能となります。

    統合運用管理ツールとは異なり、搭載された機能が部分的なものの、マンパワーによる管理に比べると性能は高く効率的です。

  • 構成管理ツールの利用でトラブルを回避しよう

    構成管理ツールを使うことでITシステムを一元管理でき、トラブルの際にも迅速な対応が可能です。

    コンピュータ関連のトラブルが起きると、業務に大きな支障をきたすリスクがあります。構成管理ツールの利用は、トラブルが起きた際のリカバリに役立つだけではなく、トラブル回避にもつながります。

    ITシステムを常に正常な状態で保ちながら業務を行うために、社内で適切に構成管理をすることが重要です。複数のITシステムを保有・運用している場合は、一度構成管理ツールを検討すると良いでしょう。