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ITインフラストラクチャとは?

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  • テクノロジーが日々進化している現代社会において、企業に求められることは、ITインフラを整備することです。社内のテクノロジーを最適化することで、業務効率化を実現し、社員一人ひとりの生産性向上が期待できます。ITインフラストラクチャを、適切に実行することで、企業の成長の後押しになります。今回はITインフラストラクチャの概要のほか、運用時の注意点なども併せて解説します。

  • ITインフラストラクチャとは

    ITインフラストラクチャとは、IT環境の運用と管理を行う上で必要になるコンポーネントのことです。コンポーネントの構成要素として、ITサービスの開発やテスト、監視、制御に加えて、これらを運用する上で必要になるハードウェアやソフトウェアなども含まれます。

    つまり、ITインフラストラクチャは私たちが使うスマートフォンのアプリケーションやWebブラウザといったサービスの土台となる仕組みのことです。ITインフラストラクチャをしっかりと整えることで、ウイルスによる情報漏洩や外部からのデータ改ざんなどを防ぐことができます。

  • ITインフラストラクチャの種類

    ITインフラストラクチャの種類は「従来型インフラストラクチャ」「クラウド・インフラストラクチャ」の2つが主です。それぞれの特徴についてご紹介します。

    従来型インフラストラクチャ

    従来型インフラストラクチャとは、Webサービスの運用・管理に必要なサーバーやストレージ、ネットワークを一つのハードウェアに統合すること。これらのコンポーネントは企業のファシリティ内で管理されることが一般的です。しかし、ソフトウェア・ハードウェアを一括管理する分、稼働費用が高額になったり、大量の電力が必要になったりすることがあります。

    クラウド・インフラストラクチャ

    クラウド・インフラストラクチャとは、Webサービスの運用・管理に必要なコンポーネントをクラウド上に保管すること。クラウド・インフラストラクチャを構築する場合、自社で構築して運用する「プライベートクラウド」と、AmazonやGoogleなどが提供している「パブリッククラウド」のいずれかを使用することが一般的です。クラウド同士の紐づけができたり、カスタマイズ性が高かったりするため、ハイブリットクラウドを作成することができます。

  • ITインフラストラクチャを構築するために必要なこと

    ITインフラストラクチャは、ビジネスモデルに沿って構築されることが一般的です。
    最適なITインフラストラクチャを構築するためには、これからご紹介するOS管理・クラウド管理・IT管理の3つが重要に。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

    OS管理

    OS管理とは、コンテンツやパッチ、プロビジョニングなどをインスタンスに提供し、同じOSを使用している環境を監視すること。パッケージの集合体である「ソフトウェア・ソース」を利用することで、すべてのインスタンスでリポジトリを構成することなく、インストールできるパッケージを制御可能になります。

    クラウド管理

    クラウド管理とは、クラウドサービス上でのアクセス、データ、アプリケーションサービスを制御すること。管理側がクラウドの使用率やコストをチェックしたり、データ抽出などのプロセス自動化を目的に行われることがほとんどです。クラウド管理を実施することで、あらゆる種類のクラウドのデータ統合やソース開発などを容易に行うことができます。

    IT運用管理

    IT運用管理とは、Webサービスの運営で使用しているサーバーやネットワークを安定的に利用するために管理することで、「システム管理」「ネットワーク管理」などが該当します。システム障害が起きると、自社サービスが使用できなくなるほか、個人情報が流出することも。このようなリスクを未然に防ぐために、システム管理とネットワーク管理を進めることが求められるのです。

  • ITインフラストラクチャを運用する際の注意点

    構築したITインフラストラクチャを正しく運用するために、運用者が注意しなければならないポイントがあるのです。それぞれについて詳しく解説します。

    サーバーにかかる負荷を分散する仕組みを作る

    システム運用を1台のサーバーで行っている場合、アクセスが増えるとサーバーが落ちてしまうリスクがあります。このリスクを回避するために、サーバーにかかる負荷を分散する仕組みを作ることが求められるのです。具体的な対策方法として、負荷分散装置を設置したり、サーバーの設置台数を増やしたりすることが挙げられます。

    サーバー障害が発生した際の対応フローをマニュアル化する

    サーバー障害が発生している間、顧客は自社サービスにアクセスできなくなります。
    復旧までの時間が長くなるほど、会社の利益が損なわれ、顧客からの信頼を失ってしまうことにつながります。サーバー障害が発生した際の対応フローをあらかじめマニュアル化しておくことで、短時間での復旧が可能になり、被害を最小限にすることができるでしょう。

  • ITインフラストラクチャの実行は、組織の成否を決める要因になる

    今回はITインフラストラクチャの概要や運用する際の注意点などについて解説しました。業種・業態に関わらず、テクノロジーは事業運営で欠かせないものです。

    ITインフラストラクチャの実行によって、社内のテクノロジーを最適化することで、働きやすい環境を実現できます。
    働き方が多様化している今だからこそ、社内のテクノロジーの管理方法を見直して、組織の成長を後押しとなる基盤を整えてみるのはいかがでしょうか。