#コラム

ITサービスのマネジメント運用と構築の特徴や利点

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  • なぜ今ITサービスマネジメントが求められるのか

    ITサービスマネジメントは、ITシステムによってサービスを提供したり、管理したりする事を言います。今はこの、 ITによるサービスとマネジメントが求められているのですが、その背景にはこれまでのビジネスが革新と効率化を求め、いろんなITシステムを導入してきたことがあります。近年では、ITによる様々なサービスが導入され、ビジネスを動かしています。そのため、もはや「ITそのものがビジネスであり、ビジネス自体がIT」であるという図式ができあがりつつあるのです。つまり、ITシステムが停止してしまうと、ビジネスも停止してしまうというほど重要な役割を担っています。

    ビジネスでは、サービスレベルを継続的に改善したり、安定したサービスを提供したり、さらにサービスそのもののコストを削減することが必要です。サービスレベルは、サービスが普及されてから徐々に下がるのが一般的ですが、これは求められるレベルが徐々に高くなっていくのが理由です。そのため、サービスを提供する者は、顧客や市場から求められている需要の動向を研究しなければなりません。しかし、サービスが不足していることはもちろん、過剰なサービスについても利用者からは好まれないため、適切な管理が求められます。安定したサービスを提供し続けたり、コストを下げたりすることにおいても、厳密な管理が求められるのです

  • ITサービスマネジメントの特徴

    ITサービスのマネジメント運用は、基盤構築サービスによって様々な問題を解決できる特徴があります。解決できるケースとしては、例えばサービスの品質を向上させたいがその方法がわからない、品質を管理したいものの十分ではないと感じる場合などが挙げられます。

    サービスを提供しているユーザーの満足度が分からなかったり、日ごとにシステム管理者の作業量が増えるような問題であっても、解決して管理できるようになるのです。それぞれの環境や風土によって求められるものは異なります。サービスの品質やユーザーの満足度を把握できるようになれば、より一層、高品質のサービスを提供できると共に、ユーザーの満足度を把握しつつ、サービスを向上させるような管理が可能になります。

  • ITサービス基盤を導入しよう

    ITサービス基盤を導入すると、様々なメリットがあります。まず、現状のサービスの品質が一体どういう状態なのかを明確に把握できるようになります。品質そのものを把握することで、今後の改善点や活かすべき部分が見えてくるはずです。そして、ユーザー満足度を高めたり、それに関する情報収集が簡単になったりします。ユーザーの動向を確認するのは、サービスを改善していく上で欠かせません。そういった情報も簡単に手にすることができるようになるのです。

    また、システム運用管理者の作業量が減り、負担が軽減されます。サービスを導入することで、短期的にはわからなくても、中長期的に見るとシステム運用管理者の負担の違いがはっきりと現れてくるでしょう。

  • ITサービスマネジメントで管理しよう

    ITサービスマネジメントを導入すると、様々な事を容易に管理出来るようになります。マネジメント運用は、サービスデスクやインシデント管理、問題管理、変更管理などが行えます。また、構成管理も容易になってくるはずです。その他にも、サービスレベル管理、キャパシティ管理、可用性管理、サービスの継続性管理なども充実してきます。

    コストの管理も大きく、ITコストを削減したり、目標を設定したりするほか、効果を見積もりしたり予測したりすることもシミュレーションできるようになります。マネジメントの有効性は、コストの部分で明確に形として見えるようになるのです。サービスの開発や保守、運用などに求められるコストを削減しようにも、どこを減らしたら良いか分からない場合もあります。また、価格の妥当性についても判断が難しいところです。ITサービスマネジメントを導入すると、多くの活用シーンがあり、ビジネスに役立ってくれます。コストの妥当性を見極められるほか、それが適正かも測れるなど、様々な場面で活用出来るでしょう。

    ITサービスのマネジメント運用は、ビジネスにおいてとても必要です。サービスレベルを維持、向上するためにも欠かせませんし、不透明なユーザーの満足度を形にし、見えるようにすることも必要です。
    そして、ITコストを削減したり、目標を設定したりする場面など、活用シーンは多く存在します。ITが急速に進歩している現代においては、導入の必要性があるものだと言えるでしょう。

  • 井上 誠
    株式会社クレオ
    2002年から、さまざまな業務システムSEとしてキャリアをスタートし、100社を超える企業システムの開発プロジェクトに携わる。数多くのIT部門を見てきた経験とITILやITサービス管理への高い知見を生かし、現在はITILエキスパートを取得し、クライアントの課題解決に日々尽力するITサービス管理のエキスパートとして活躍。
    2002年から、さまざまな業務システムSEとしてキャリアをスタートし、100社を超える企業システムの開発プロジェクトに携わる。数多くのIT部門を見てきた経験とITILやITサービス管理への高い知見を生かし、現在はITILエキスパートを取得し、クライアントの課題解決に日々尽力するITサービス管理のエキスパートとして活躍。