#コラム

ITサービスのコスト削減ツールを
導入する時に検討するべきこと

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  • どうしてお金がこんなにかかるの?

    ITサービスのコスト削減は、初期段階からかなりの金額がかかることが考えられます。特に新規のIT技術は、製作コストが発生しています。しかし、現在多くの企業ではIT技術による企業全体のマネジメント、製品管理、技術面での円滑化が欠かせません。

    一般的に売り上げに占めるIT技術関連の負担額は企業の売上の1パーセントから3パーセントに上ると試算されており、決して少なくありません。企業の規模が大きければ大きいほど、IT技術関連による金額負担は大きくなります。中長期的な視点に立てば、コストカットに関する意識は必要不可欠なものだといえます。

  • ITのサービスを利用してかかるコスト

    IT関連のコストは、発生するコストとしてアプリケーションによる新規システムの開発費用、および運用、保守に関する維持費が挙げられます。現在、IT関連の企業でなければアプリケーションは外注に発注する、既製品を導入する、という方法が採られています。しかし、実際に運用するのが最終的に社内のスタッフであることを考えると、より効率的に運用するためには人材育成や導入しているアプリケーションの性能、能力の最大値を引き出し、効率的に運用することが求められます。

    また、インフラ面でも費用が発生します。データセンター、サーバ・ストレージ、ネットワーク、エンドユーザーに対するカスタマーサービスなどが該当します。これらは定期的に新規のハードウェアを導入するときに初期費用が発生し、運用コストとしての負担になります。また、定期的に発生する回線コストや、過去のデータのバックアップ、データの移行などを行う必要が発生した場合には、その都度、費用が発生することになります。

  • 成功するITサービスのコスト削減の仕方

    ITサービスのコスト削減をする第一歩として現状提供しているサービスを低下させずに、何が不要であるかのかを検討する必要があります。現在、IT関連の技術は多様化しており、システムも複雑化しているため、何が無駄であるのかを見極めるのは決して簡単ではありません。その中で、いかに無駄を削減できるのか、現在発生しているIT関連の固定費となっている負担や、今後導入のために発生するハード面での負担を改めて検討する必要があります。

    一つの方法として、IT関連の専門のコンサルタントに現状を分析してもらい、コスト削減の提案を受ける方法があります。実際に企業で導入しているIT関連の技術でも、十分に能力をフルに活用できていないために無駄が発生していることは少なくありません。また、技術革新を遂げている、ソフト、クラウドサービス、サーバーなど改めて効率化を図れば固定費を削減できるケースも少なくありません。保守費用や、運用費用が、そのコスト削減の対象となります。さらに、コスト削減ツールの導入についても検討してみるといいでしょう。

  • ITサービスのコストマネジメント

    ITサービスのコストマネジメントは企業規模が大きくなればなるほど、欠かすことができないテーマとなります。企業を運用するうえで、ITサービスの重要性が占める割合は非常に大きいものですが、規模が大きくなればなるほど、社内スタッフの運用面で既存のシステムを十分に活かしきれていないために無駄が発生していることが考えられます。また、新規サービスの導入の際にも、規模に応じて高額なコストがかかることになります。

    ITサービスでコストマネジメントを考えるときに次の4点を重点的に検討しましょう。

  • ・自動化

    人的なコストを抑えるためには、システムの構築や、コスト削減ツールの導入が必要不可欠です。また、クオリティの高いツールであれば、サービスレベルの向上・ヒューマンエラーの削減も見込めます。売り上げや会社の財務情報についても、IT技術と連動した財務管理を行うことで、人件費の削減につながります。

  • ・仮想化

    アナログな管理ではなく、デジタル情報の集約・クラウドサービスの活用によって、無駄を省くことができます。クラウドサービスは、導入している企業も増えているため、見逃せません。

    コスト削減ツールの導入によって、削減が難しいと思われていたITサービスの運用コストをカットすることができるのです。ITサービスのランニングコストは、企業規模が大きくなればなるほど無視できないものになります。コストの削減や運用面を考えるのであれば最適化を図るために、常に自社内の無駄を最小限にしましょう。また、コスト削減ツールの導入についても、使用できる性能、能力があるのであれば最大限に活用することを検証することが望ましいといえます。

  • 監修者情報
    井上 誠
    株式会社クレオ
    2002年から、さまざまな業務システムSEとしてキャリアをスタートし、100社を超える企業システムの開発プロジェクトに携わる。数多くのIT部門を見てきた経験とITILやITサービス管理への高い知見を生かし、現在はITILエキスパートを取得し、クライアントの課題解決に日々尽力するITサービス管理のエキスパートとして活躍。
    2002年から、さまざまな業務システムSEとしてキャリアをスタートし、100社を超える企業システムの開発プロジェクトに携わる。数多くのIT部門を見てきた経験とITILやITサービス管理への高い知見を生かし、現在はITILエキスパートを取得し、クライアントの課題解決に日々尽力するITサービス管理のエキスパートとして活躍。
  • 執筆者情報
    SmartStage

    SmartStage編集部

    IT部門がビジネスクリエイティブ集団に生まれ変わるためのヒントやトレンド情報を発信していきます。